前記事(6)から続けます。
続いて、原因②・⑥(混雑予想の更新等が手薄になりやすい時間帯があったこと)、および③(手薄に起因して予約を時間順にお受けしたこと)について。
手薄になっていなければ、まず予約をお受けする際に、検査の有無や検査・診察の所要時間長さ等を考慮した上で、適切な時間帯にご案内できていたはずです。
これにより、そもそも診察のタイミングが重なりにくい時間帯にご予約を分散できたはずであり、それだけで最大待ち時間30分は10分以内にできたと考えられます。
(ただしこの場合、具体的に各患者様を何時のご予約でお受けすべきかは答えが何通りも考えられる上、手薄になっていなかったとしても、最適な判断ができなかった可能性は少なからずあったと思います。
その意味でも、予約のお受けの仕方自体をさらに掘り下げて研究、工夫していく必要はまだまだあると考えています。)
加えて、手薄になっていなければ、診察が詰まった際に順番誘導を適切に行えたはずです。
あくまで机上計算の上でですが、それが出来ていれば、15分待ちの2名様について5分以内の待ち時間で済み、かつ最大待ち時間30分が最長でも15~20分に抑えられたと考えられます。
順番誘導は、上述の予約のお受けの仕方と異なり、適切な答えは限りなく1通りかせいぜい数通りに限られるため、最近の実績も踏まえれば、手薄でさえなければ、ほぼ確実に抑えられたと考えられます。
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