前記事(5)から続けます。
twitterで予告した通り、ここでは既述の原因①~⑥が無かったら、どの程度待ち時間は短縮できていたかをシミュレーションしてみます。
まず、原因①(予約なしオススメ度の新表示をしていなかったこと)について。
この日は混雑予想の新表示初日のため、余計なことはできるだけ控え、様子見のつもりでした。
ですが、朝一が空振りで、09:30以降にご来院が増えました。
09:30以降にご来院が増えたのは、朝一の状況を様子見していた方が少なくなかったためと当方では考えています。
朝一が予約なしの方にもおススメと予め明示していれば、09:30以降のご来院増加が30分繰り上がった可能性がある程度高いです。
09:30以降にご来院が増え、10分は超えませんでしたが、09:30以降にご来院の方に検査前に軒並み少しずつお待ちいただきました(平均5~10分)。
その結果、検査終了(=診察開始)のタイミングが全体的に5~10分程度ずれました。
そのずれが、後の診察前の長いお待たせを助長しました。
単純に考えて、お待ちいただいた皆様に10分早くお越しいただくよう予め工夫していれば、その分診察前の最大待ち時間を5~10分短縮できたと考えられます。
もっと言えば、9時台前半は全体的に検査も診察もかなり空いたことから、最低限の時間余裕をもって9時台前半に前詰めでお越しいただくよう工夫していれば、あくまで机上計算の上でですが、それだけで上手く行けば後の最大待ち時間30分を0分にできた可能性もあります。
(09:30頃ご来院の方がもし09:00頃にお越しいただけていれば、診察のタイミングが丸々30分繰り上がるため)
このように考えると、検終集中等だけでなく、空振りというのも、広義の意味では後の時間帯の長いお待たせの(かなり間接的な)遠因の一つとも言えなくもないかもしれません。
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