2017年9月29日金曜日

(2-2) 2017/09/06水(10)

前記事(9)から続けます。


これまで、原因①・②がそれぞれ無かったらと仮定してシミュレーションしました。

どちらも、似たり寄ったりの結果になりました。

原因③以降が単体で無かったらと仮定してのシミュレーションも、一応この先続けますが、結果の想像が付くようにも思うので、少し視点を変えてみます。

原因①・②の両方が無かった場合(原因③以降はそのまま)をここではシミュレーションしてみます。

その場合、以下のような結果になっていたと考えられます。:
(当日のご来院順にリストアップ。ただし、実際に連続待ち時間10分以内の方は含みません。
 なお、このリストアップは(7)・(8)と全く同じです。)

・予約あり1名様 … 実際は10分強待ち → 15分強待ち
・予約あり1名様 … 実際は15分待ち → 2分待ち

・予約なし2名様 … 実際は30分前後待ち → 0~5分待ち
・予約なし1名様 … 実際は25分待ち → 15分待ち

・予約あり2名様 … 実際は25分強待ち → 10分強待ち
・予約なし1名様 … 実際は20分強待ち → 15分待ち
・予約あり3名様 … 実際は20分前後待ち → 2名様10分、1名様15分待ち


原因①・②単体の場合と異なり、短縮効果の大きい方(待ち時間が半分以下)の割合が急に増えています。
あくまでここでの見かけ上でですが、2つの原因が取り除かれることで、待ち時間の短縮効果が加速度的に上がることが分かります。
(この場合だけ偶然そうなった可能性もあります。異なる原因2つが無い場合でも同じ結果になるかを追って検証します。


一方で、背景色を黄色とした1名様につき、逆に5分増えてしまっています。

(8)で述べたように、検査終了の微妙なタイミング等の影響も大きいため、2つの原因が取り除かれて、検査終了のタイミングが大きくずれること等により、逆に運悪く待ち時間が少し増えてしまう場合も中にはあることが分かります。


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(2-2) 2017/09/06水(9)

前記事(8)から続けます。


次に、原因②(長い検査の終了を見越して、その終了予定時刻の少し後からご予約を少し多めにお受けしていたこと)について。


(8)と同様に、少し多めにお受けしなかったと仮想的に考え、その他の原因はそのままとします。
:その時間帯にお越しの方のご来院タイミングが前後の時間帯に分散していたと仮定

その場合、以下のような結果になっていたと考えられます。:
(当日のご来院順にリストアップ。ただし、実際に連続待ち時間10分以内の方は含みません。
 なお、このリストアップは前記事(8)と全く同じです。)

・予約あり1名様 … 実際は10分強待ち → 10分待ち
・予約あり1名様 … 実際は15分待ち → 2分待ち

・予約なし2名様 … 実際は30分前後待ち → 20~25分待ち
・予約なし1名様 … 実際は25分待ち → 15分待ち

・予約あり2名様 … 実際は25分強待ち → 20分待ち
・予約なし1名様 … 実際は20分強待ち → 20分待ち
・予約あり3名様 … 実際は20分前後待ち → 15~20分待ち


下線部の予約あり1名様の短縮具合が大きい一方、他の方々は5分前後しか短縮されません。
場所は異なれど、傾向は原因①の場合と同じであることが分かりました。


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2017年9月28日木曜日

(4-4) 混雑予想・実績について

(以下、仮の下書き同然ですが、随時加筆します。:)


ここでは、当院の混雑予想・実績の表示についてご説明します。

これは診療進行状況の「見える化」に先駆け、2016/04/18に試験的にスタートし、一日も欠かすことなく(休診日も必ず数回は更新中)今現在まで精力的に、地道に続けている取組みです。


混雑予想・実績の説明は、ホームページの「よくある質問」にまとめています。
(ここの内容は「見える化」開始前、2017/01以前に記載のため、現状を踏まえ近日書き換え予定です。)

ここでは、半ば蛇足な話にもなりますが、この説明に無い内容を補足します。


混雑予想の表示というアイデア自体は、実は東京ディズニーランド(TDL)の混雑予想カレンダーをヒントにしています。

当初は、TDLに見習い、固定的な混雑傾向の情報を紙面配布しました(2015/09~10頃)。


ですが、既述のように「オーバーコントロール状態→(4-2)参照」になることがあったため、天気予報方式(時々刻々情報を書き換える)に切り替え、2016/04に再スタートしました。

その後、患者様の反応等も最大限に踏まえながら、混雑予想表示の習熟や「見える化」開始とともに、30分単位を15分単位にし、院内全体平均を診察・検査別に分け、さらに10分単位化し、現在に至っています。
(堂々と嘘の情報を流すわけにも行かないため、最初は大まかな精度で始め、習熟・進展とともに徐々に細かくしました)


情報を細かくするということは、当院側としては逃げ・ごまかしがそれだけ効かなくなることになります。
まだまだ至らぬ点は多々あるかと思いますが、研鑽を重ね、より良い医療の実現にまい進してゆきます。



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(2-2) 2017/09/06水(8)

前記事(7)から続けます。

ここでは、2017/09/22の事例と同様、先に挙げた原因①~⑦がもし無かったら、長い待ち時間はどの程度短縮できていたかを、進行図表上でシミュレーションしてみます。


まず、原因①(諸事情によりかなり長い検査が30分程度遅れたこと)について。

この30分遅れが無く、予定通りに検査が始まっていたと仮想的に考え、その他の原因はそのままとします。
その場合、以下のような結果になっていたと考えられます。:
(当日のご来院順にリストアップ。ただし、実際に連続待ち時間10分以内の方は含みません)

・予約あり1名様 … 実際は10分強待ち → 5分待ち
・予約あり1名様 … 実際は15分待ち → 5~10分待ち

・予約なし2名様 … 実際は30分前後待ち → 5~10分待ち
・予約なし1名様 … 実際は25分待ち → 22分待ち

・予約あり2名様 … 実際は25分強待ち → 20分待ち
・予約なし1名様 … 実際は20分強待ち → 20分待ち
・予約あり3名様 … 実際は20分前後待ち → 15分待ち

中ほどの予約なし2名様(下線部)の短縮具合が極めて大きい一方、意外にも他の方々は概ね5分前後縮まる程度でした。

検査終了~診察開始の微妙なタイミングや各患者様の診察所要時間等の影響が大きいため、単一の原因の有無だけでは、このような偏った結果になってしまうことが分かります。

長い検査が30分遅れなければ、30分待ちが一律0分になるかと言えば、単純にそうではないところが、問題の難しさを物語っているとも言えます。


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(2-2) 2017/09/22金(8)

前記事(7)から続けます。

ここでは、特定の患者様のプライバシー等にも関わるため、あまり詳細にはお伝えせず、あえてぼかした表現とする旨ご了承ください。


まず、
原因④(結果的に平均診療時間が長くなったこと)について。


例えば、その時間帯の診察の平均所要時間が5分であった場合、10分であった場合とを比べてみます。
分かりやすく、特に検終集中の状況になった場合で考えます。

3組様がほぼ同時に検査が終わったとして、微妙な検査終了のタイミングから、診察順番が一番後になった方の待ち時間は、前に2組いらっしゃるので、5分×2組=10分です。

これが平均10分の場合は10分×2組=20分になります。

この9/22の実際の正確な数字は敢えてお伝えしませんが、あくまでこれまでの平均的な実績として、たまたま平均診察時間が長い場合、概ね+10分前後は変わってくるようです。



次に、原因(特定処置に起因して次の診察検査の準備に時間・手間を要したこと)について。


これもあえてこれまでの平均的な実績ですが、今回と同じ特定処置の場合、後の方の診療準備等のために5~10分程度要しています。



つまり、今回9/22の状況で原因④・⑤いずれかが無ければ、あくまでこれまでの平均的な実績の数字を使えばですが、最大待ち時間30分は5~10分縮まり、両方無ければ15~20分縮まった計算にはなります。


ただ、診療の質を落とさない大前提からすれば、他の原因を作らないことで対策すべきことと重ねて考えていますので、この計算はあくまで参考値として受け止めていただければと思います。



ひとまず、9/22の事例については以上です。


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(4-3) 診療進行状況の「見える化」とは?

2017/02から始め、それ以降一日も欠かさず継続している取組みです。
(概要は過去の新着ニュース(PDF資料)をご覧ください。
 なお、このPDF資料の中の説明図絵と同じものを待合室のモニターに常時掲載しています。)

2017/02/01以降の全患者様につき、受付(ご来院・お会計)の時刻、および検査・診察それぞれの開始・終了時刻を標準で必ず記録しています。

かつ、それを「進行図表」という独特の図表に必ず記録しています。
図表は電子データとして保存している他、日別に紙面に印刷して月単位で冊子化して保存してもいます。
※:運輸業界の運行ダイヤグラムの形式、上述のPDF資料の中に一例を抜粋しています。

この「見える化」の効果は極めて大きく、これを始めてから、待ち時間改善は飛躍的に向上しました。
何が原因で患者様をお待たせしたのか、検査・診察の所要時間が平均でどの程度か等々、様々な診療の上での流れが一目瞭然になるからです。
(各患者様のプライバシーに加え、当院内の経営機密も含むため、この図表そのものは非公開です。
 ですが、例えば前回長くお待たせした患者様につき、お問合せいただければ、何故お待たせしたのか等の詳細を回答させていただくことは可能です。)

他記事に挙げるように、この図表の中から長いお待たせの原因は何かを一つ一つ抽出し、それらへの対策を考え実行しています。
このサイクルを繰り返すことで、理屈の上では改善は少しずつ進むはずであり、また実績としてもそうなって現在に至っています。

待ち時間の改善のみならず、その他の面でも少なからぬ効果はある、または期待できます。
(例えば、待合室の平均ご滞在人数等に基づいた待合室の広さ・レイアウトの見直し。さらに、あくまで一般論としてですが、職員の労務管理の適正化等々)

今後も引き続き、この「見える化」進行図表を基に、精力的に様々な改善を重ねてゆきます。


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2017年9月27日水曜日

(2-2) 2017/09/22金(7)

前記事(6)から続けます。


続いて、原因②
(混雑予想の更新等が手薄になりやすい時間帯があったこと)、および(手薄に起因して予約を時間順にお受けしたこと)について。


手薄になっていなければ、まず予約をお受けする際に、検査の有無や検査・診察の所要時間長さ等を考慮した上で、適切な時間帯にご案内できていたはずです。


これにより、そもそも診察のタイミングが重なりにくい時間帯にご予約を分散できたはずであり、それだけで最大待ち時間30分は10分以内にできたと考えられます。


(ただしこの場合、具体的に各患者様を何時のご予約でお受けすべきかは答えが何通りも考えられる上、手薄になっていなかったとしても、最適な判断ができなかった可能性は少なからずあったと思います。


その意味でも、予約のお受けの仕方自体をさらに掘り下げて研究、工夫していく必要はまだまだあると考えています。)



加えて、手薄になっていなければ、診察が詰まった際に順番誘導を適切に行えたはずです。


あくまで机上計算の上でですが、それが出来ていれば、15分待ちの2名様について5分以内の待ち時間で済み、かつ最大待ち時間30分が最長でも15~20分に抑えられたと考えられます。


順番誘導は、上述の予約のお受けの仕方と異なり、適切な答えは限りなく1通りかせいぜい数通りに限られるため、最近の実績も踏まえれば、手薄でさえなければ、ほぼ確実に抑えられたと考えられます。



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2017年9月26日火曜日

(2-2) 2017/09/22金(6)

前記事(5)から続けます。

twitterで予告した通り、ここでは既述の原因①~⑥が無かったら、どの程度待ち時間は短縮できていたかをシミュレーションしてみます。



まず、原因①(予約なしオススメ度の新表示をしていなかったこと)について。


この日は混雑予想の新表示初日のため、余計なことはできるだけ控え、様子見のつもりでした。

ですが、朝一が空振りで、09:30以降にご来院が増えました。

09:30以降にご来院が増えたのは、朝一の状況を様子見していた方が少なくなかったためと当方では考えています。

朝一が予約なしの方にもおススメと予め明示していれば、09:30以降のご来院増加が30分繰り上がった可能性がある程度高いです。

09:30以降にご来院が増え、10分は超えませんでしたが、09:30以降にご来院の方に検査前に軒並み少しずつお待ちいただきました(平均5~10分)。



その結果、検査終了(=診察開始)のタイミングが全体的に5~10分程度ずれました。

そのずれが、後の診察前の長いお待たせを助長しました。


単純に考えて、お待ちいただいた皆様に10分早くお越しいただくよう予め工夫していれば、その分診察前の最大待ち時間を5~10分短縮できたと考えられます。


もっと言えば、9時台前半は全体的に検査も診察もかなり空いたことから、最低限の時間余裕をもって9時台前半に前詰めでお越しいただくよう工夫していれば、あくまで机上計算の上でですが、それだけで上手く行けば後の最大待ち時間30分を0分にできた可能性もあります。

(09:30頃ご来院の方がもし09:00頃にお越しいただけていれば、診察のタイミングが丸々30分繰り上がるため)


このように考えると、検終集中等だけでなく、空振りというのも、広義の意味では後の時間帯の長いお待たせの(かなり間接的な)遠因の一つとも言えなくもないかもしれません。



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2017年9月24日日曜日

(2-2) 2017/09/22金(5)

前記事(4)から続けます。


原因③の対策として、原因②の対策に加え、もし手薄な時間帯にお受けしても同様な結果にならぬよう、予めその日の予約の受け方をパターン化し、症状・目的別におススメする(または避けるべき)時間帯に優先的にご案内する(または避ける)ようにします。


具体的には、予め朝一・午後一の段階で、検査・診察それぞれが比較的集中しやすい要注意時間帯の有無を必ず確認しておきます。


その上で、大まかにでも時間帯毎に主要な目的・症状別の〇△×リスト(例えば、「~の症状はXX時頃〇、YY時頃は△」など)を作成しておき、それに基づいて予約をお受けします。

(あくまで電話予約時。ネット予約は元々予約枠を絞っており、1時間前締切のため、ここでは対象外)


最後に、原因⑤の対策について。


これまでにも、特定の症状の方は、特にそのような症状の方が多い時期は、できるだけ一部の時間帯にまとまってご来院いただくようご相談をしておりました。


これまでは、明らかにその症状と言える場合に限っていましたが、今後は少しでもその症状が疑われる場合も、同様なご相談をさせていただきます。



2017/09/22(金)の事例分析・対策については、以上です。

いずれの対策も、早速9/25(月)から実施します。


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(2-2) 2017/09/22金(4)

前記事(3)から続けます。


まず、遠因①の対策として、早速9/25(月)から「予な」欄に代わる予約なしおススメ度表示を開始します。
(時刻表示欄の背景色を変えることによります。詳細はホームページ新着情報欄を参照下さい。)


原因②・⑥の対策として、手薄になりやすい時間帯とご予約のお電話集中・検査終了集中が発生しやすい時間帯を重ならないように当方の業務体制を改めます。

かつ、手薄になりやすい時間帯は時刻表示欄のおススメ度表示を空白(=「何とも言えない」)、または黄色(=「できれば予約なし来院はご遠慮下さい」)表示とし、必要によりtwitter等で明示的にお伝えします。


原因④の対策は、2017/9/6原因⑦と共通のため、ここでは割愛します。


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(2-2) 2017/09/22金(3)

前記事(2)から続けます。


09:30以降にご来院が増えるのは、想定内ではありました。

09:30~10:00過ぎは手厚く対応可能な時間帯でしたので、そのため検査の順番誘導は適切にできました。

ですが、手薄であった09:00過ぎにまとまったご予約を頂戴しており、その際に検査・診察の所要時間等を十分に考慮せず予約をお受けしておりました(原因③)。

そのため、10時台前半に診察のタイミングが重なってしまいました。

かつ、たまたまですが、その時間帯は結果的に診察の平均所要時間がある程度長くなりました(原因④)。

特に、特定の処置等に関連して、次の患者様の検査・診察の準備に一定の要員・手間を要しました原因⑤
さらに、別の要因もあり10:30頃から再度対応が手薄になり、診察の順番誘導が適切に行えませんでした(原因⑥)。

これらの要因が重なったため、結果的に30分待ちが発生してしまいました。

大変申し訳ありません。

2017/9/6(水)の事例と同様、早速これらの原因に対策を打ちました。



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(2-2) 2017/09/22金(2)

前記事(1)から続けます。


正直に申し上げて、当院職員の要員等により、この日は9時台前半・10時台後半~11時台前半は、予約入りの詳細確認・混雑予想の更新がやや手薄になりやすい時間帯でもありました(原因②)。


それを踏まえて、少なくとも9時台前半は予約枠の人数・予約なしでのご来院呼び掛けを控えめにしていました。

ただ、それが裏目に出たかもしれません。

9時台前半が空振りになる一方、朝一の状況を様子見していた方も少なくなかったと思われ、9:30以降にご来院が増えました。

(予約なしのご来院のみならず、予約枠も9:30以降を少しだけ増やしていたため)

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(2-2) 2017/09/22金(1)

つい2日前のことですが、予約ありの方を最大30分お待たせしてしまったことから、みっちり分析と対策を行います。


この日は、混雑予想の表示切替(15→10分刻み化)の初日でもありました。
切替そのものは、前週1週間ほど旧表示と並列表示していたこともあり、特に何も問題なく終わりました。

ですが、あくまで強いて言えばですが、「予な」欄を廃止し、「予な」欄に代わる予約なしおススメ度の新表示を開始していなかったことが遠因の一つにあったかもしれません(遠因①)。

(おススメ度新表示は9/25(月)から開始します。
 一度にあれこれ始めるのはリスクが高いと思い、9/22の段階では様子見の意味で、おススメ度の新表示は保留にしていました。)


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(2-2) 2017/09/06水(7)

前記事(6)から続けます。


原因⑦については、既に現状でも、ご来院履歴等から検査・診察の所要時間長さは予測するよう努めています。

(診療進行状況の「見える化」を始めて半年以上経過したので、少しずつ精度は上がってはきましたが、まだ誤差は少なからずあります。)

これまでは、どのような状況下でも一律に予測の所要時間に一定の時間余裕を加味していましたが、9/6・9/22等の混雑の反省を踏まえ、あくまで試験的にですが、状況によりその時間余裕の持ち方を変えるようにします。

例えば、特に検査終了集中の発生が懸念される時間帯は、平常時と比べて、予測所要時間の時間余裕を少し多めに見積もるようにします。
この方式でしばらく様子見したいと思います。
→追記:同日以降、予約枠の抜本的見直し(検終集中が起きやすい箇所の予約枠を廃止)を行いましたが、その見直しの根拠の一つに、少し多めの時間余裕を見積もりがあります。


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(2-2) 2017/09/06水(6)

前記事(5)から続けます。


次に原因④について。
これらについては、早速この日の直後から対策を打ちました。


従来、事前の予約状況で余裕がある箇所は基本的に「予な」欄を「◎」にしており、
混雑してきたら「〇」「△」「×」「優」などに書き換えるようにしていました。

それは適切なタイミングで書き換えることを前提とした方策であり、
不測の事態で書換が追い付かないことを想定していませんでした。


そこで、発想を変えて、検査終了集中が起きやすい時間帯は、標準では「予な」欄を空欄として、
安全性が確認できた段階(直前30分~1時間前)で「◎」を表示するように改めました。

この効果はある程度大きく、例えば9/13(水)なども検終集中は発生したものの、
ここでの研究題材である前週9/6(水)よりもかなり軽い程度で済みました。


9/20(水)をもって「予な」欄自体は廃止しましたが、現在の新表示でも
時刻表示欄に「混」「集」「終」の記号とともに、背景に色を付ける形で、
その時間帯の予約なしご来院のおススメ度を表すようにします(9/25(月)以降)。

そこでも同様に、一部時間帯は直前まではおススメ表示はしないようにする予定です。

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(2-2) 2017/09/06水(5)

前記事(4)から続けます。


次に、原因②について。

時刻A以前は検査に若干余裕がありましたが、不測の事態を踏まえると、その程度の余裕は残しておいて良かったと考えます。

よって、時刻A以前は特に対策・変更の必要はなく、裏返せば、時刻A以降に少しその分予約枠を増やしたのは、全体の予約枠の人数合計を踏まえると、適正であったと考えます。

(用心するならば、時刻A以降も増やすべきでないという考え方もできはします。
 ですが、例えばその長い検査がもし1時間遅れたら…等と考え出すとキリがなく、
 患者様のご来院率を踏まえると、やみくもに予約枠を絞り過ぎるのも宜しくないと考えます。)


原因③についても、既述の通り予見しており、それを見越して「予な」欄表示や時刻A以前の予約枠を少し絞っていたので、特に改めての対策は必要ないと考えています。


つまり、(8)で述べた原因①の対策(長い検査の細切れ化)により、原因②・③もカバーできると考えます。


次の(6)に続きます。


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2017年9月22日金曜日

(2-2) 2017/09/06水(4)

前記事(3)から続けます。
ここでは、原因①~⑦に対して講じた具体的な対策をご説明します。


まず、原因①について。

かなり長い検査の場合、従来は一回検査を始めたら、原則として最後まで通しで実施していました。
それを、検査の混雑時は、長い検査を途中途中で適宜少し細切れにするようにしました。
(必ずそうできるだけではなく、あくまでも差し支えない、可能な範囲でです。)

途中途中で区切ることで、長い検査の方に少しお休みいただくことにより、他の短い検査の方をその間にご案内でき、検査が詰まりにくくなります。

実際、これ以降に、長い検査を途中2回程度中断させていただき、他の方をご案内したことが実績として数回はあります。

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2017年9月21日木曜日

(2-2) 2017/09/06水(3)

前記事(2)から続けます。


以上の7つの原因が見事に重なり、時刻C付近に検査終了集中が発生し、診察前に最長で30分強お待たせしてしまいました(予約なしの方)。
大変申し訳ありませんでした。


これら7つの原因が重なった、連鎖したために、このような結果になったのであり、裏返せば、これら7つが重ならなければ、連鎖しなければ、ここまでにはならなかったはずです。

そこで早速、7つそれぞれの原因の再発防止策を講じました。
翌週9/16も軽度の検査終了集中が発生はしましたが、防止策が功を奏し、おかげさまで比較的軽度で済みました。


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(2-2) 2017/09/06水(2)

前記事(1)から続けます。


ここで、検査順番の調整に手間取ったことで、不覚にも混雑予想の更新が追い付かなくなりました(原因④)。

元々、時刻Aより30分程度後の時刻(以下「時刻B」)以降を「予な」欄(予約なしでのご来院おススメ度、9/20限りで廃止)を「◎」(ご来院おススメ)と表示しました(原因⑤)。
このため、時刻B以降に特に予約なしでのご来院が増えました。


加えて、時刻A以前は長い検査を意識して予約枠を少し絞っており(「予な」欄も時刻A以前は「◎」にはしていなかった)、逆にその分、時刻B以降の予約枠を(時刻A以降よりもさらにもう少し)増やしていました(原因⑥)。

さらに、時刻A付近にご来院の方々の平均検査・診察時間が予想外に長く、その方々が診察に入られるのがかなり後(以下「時刻C」)になってからでした(原因⑦)。


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(2-2) 2017/09/06水(1)

まずは、直近の今月9/6(水)について振り返ります。

既述の通り、この日は、諸事情によりかなり長い検査の開始が30分遅れたことが最初の引き金です(原因①)。
まずここで、長い検査が大幅にずれることを想定しておくべきでした。
ここが当方の第一の反省点です。

想定外に遅れたため、当然にその分その長い検査の終了が遅れました。

その検査の終了をある程度見越して、元々の検査終了の予定時刻(以下「時刻A」)より少し後から、ご予約を少し多めにお受けしていました(原因②)。
加えて、その日はたまたま、ご予約時刻よりかなり早くご来院の方が多くいらっしゃいました(原因③)。
訂正:原因③は過去のご来院履歴から予見できており、それも踏まえて10時台「予な」欄を「◎」にしていなかったため、この場合は厳密に言えば直接の原因ではありません。

これらの原因が重なり、時刻A以降に検査の順番が少し詰まり出しました。


想定外でしたが、検査前に長いお待たせが発生しないよう、直後から検査のご案内順序の調整をかけました。
何とか最小限に済むよう努めましたが、結果的にやむを得ず一部の方を15分前後お待たせしました。


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(2-2) 事例研究集(混雑日別)

前記事(3)から続けます。


ここでは、過去の実際の混雑日(「×」があった日)・準混雑日(「△」があった日)について、もう一度掘り下げ、当時何がマズかった、足りなかったのか、それらが出来ていれば、お待たせ時間をどの程度短縮できていたかを、順次掘り下げてゆきます。


既に概略は混雑実績やtwitterでお伝えしていますが、ここでは更に詳しく掘り下げます。

以下に分析対象の日をリストアップしました。:

2017/09/06(水):(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10) (11) (12) (13) (14) (15) (16)

・2017/09/22(金):(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8)

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なお、このブログは検索エンジン大手Googleの無料サービス「blogger」を利用して作成しています。

ブログのエディタに若干の不具合があるようで、文字の大きさや別ページへのリンク、改行位置等が狂うことがあるようです。

その都度修正していますが、エディタを使用すると再度狂うことが多いため、HTMLを直接編集する手法などを試行錯誤しています。

しばらく見づらい状態が続くことをご了承ください。

追って、中身の充実とともに、見やすく読みやすく修正してゆきます。

(4-1) なぜその方針なのか?

まず何より、患者様からのご要望・反応が強いためです。
日々お忙しく、時間に追われる方にも受診していただきやすくすることで、間接的に眼科受診率を上げ、地域医療に貢献したいという強い思いも背景にあります。



加えて、元々スタッフの一人が運輸業界に勤めていた経験もきっかけの一つです。

鉄道や航空などでは、分単位どころか秒単位で時間に正確な運行が求められます。
そのため、運行の現場では時間管理が非常に厳しいです。

最近では特に、いかに運行ダイヤに適正な時間余裕を持たせ、不測の事態にも柔軟に対応し、安定して時間通りの運行を重ねてゆくかが至上命題の一つです。

当院の「待たない医療」への具体的な取組みは、直接には、この視点・経験を医療の世界にも積極的に応用しようという発想からスタートしました。


言うまでもなく、医療機関としては、診療の質を絶対に落とさない、質を犠牲にしないという強い縛りがあります。
診療の質と時間の正確さ。この両立は決して簡単なことではありません。

ですが、開院2年以上を経て、時に患者様にご迷惑をおかけすることもありましたが、試行錯誤を重ね、何とか現状レベルまで育てることができてきました。

今後も、努力と工夫を絶やさず、(あくまで診療の質を落とさず、無理のない範囲で)さらなるレベルアップを目指してゆきます。


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2017年9月20日水曜日

(4-2) どうすればお待たせしないか?

患者様をお待たせしないためにどうするか。

各患者様の受付・検査・診察全てのタイミングを上手く分散する、重ならないようにすることです。
それに尽きます。


一昨年の秋頃、試験的に何曜日の何時台が混みやすいという傾向を紙面で配布しました。

ですが、そのように固定的な情報をお伝えすると、多くの患者様がその曜日・時間帯を過度に避けるようになり、かえって空き過ぎてしまい、他の曜日・時間帯が逆に過度に混むことがあります。

いわゆる「オーバーコントロール」状態ですが、それでは単に混む箇所が平行移動しただけで、混雑緩和という面では意味がなく、あくまで上手に分散していただくことが鍵です。

そのために、日々研究し、差支えのない範囲で新しいことも随時試し、様々な工夫を重ねています。


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2017年9月17日日曜日

所要時間早見表(目次)

2017/11/16(木) 21:40改訂
ホームページ新着情報欄から移設します。
(引き続き項目の追加・加筆を続け、
 仕上げ後「診療案内」に転記予定)

→凡例・目次


標準 :  初診再診

コンタクト初診再診
メガネ:  新規作成後  
お子様:  学校検診散瞳検査
色覚検査: 準備中
逆さまつげ除去     
アレルギー検査

散瞳検査再診・大人の方
涙のう洗浄       
はやり目(結膜炎)
視野検査(動的/静的) 

ボトックス注射

インフルエンザ予防接種

2017年9月15日金曜日

混雑表示見直し(3)

前記事(2)から続けます。


10分刻み新表示を10/1開始としましたが、
前倒しして次週9/22(金)から開始します。
(月初めは予約を多く頂戴しているため。
 逆に、9/22~30は空く予想のため)

新しい事を始めるには、トラブル防止のため、
比較的混みやすい時期よりも空きやすい時期
からの方が無難との判断によるものです。

明日9/16(土)も、比較的空く予想のため、
新着情報最下部のテスト表示を、架空内容
でなく実際の混雑実績・予想の内容とします。

ですので、明日は現行の15分刻みの予想表示
と10分刻みの新表示との並列表示になります。

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2017年9月14日木曜日

混雑表示見直し(2)

前記事(1)から続けます。
ここでは、変更の理由をお伝えします。


まず、「予な」欄の廃止理由は以下の通りです。

・他の表示欄等で同じ情報を十分お伝えできる
(同欄の導入時は他の表現手段が少なかった)

・「予な」=「◎」(おススメ)と明示して、
 受付繁忙時等に予想更新が追い付かず、
 結果的に混雑し、ご迷惑をおかけしたこと
(当面の対策として、一部時間帯を直前まで
 空欄化し、それ以降は落ち着いています)

・同欄を残したまま10分刻み化すると、記号
 (◆◇◎〇△×)の表示が多すぎること
(新表示は1時間あたりの記号数は今と同じ。
 3行 × 4列 → 2行 × 6列=12個



10分刻み化の理由は以下の通りです。:

・検査診察のすき間をより的確にお伝えするため
・当方のよりきめ細かな対応力が育ってきた
・何より、患者様の反応等を踏まえて



予約時刻が15分刻みなのは、以下の通りです。:

・混雑予想(新表示)との時間刻みのずれは
 5分なので許容範囲と考えるため

・予約の時間刻みを変えると、先日の分析の知見
(ご来院時刻とお待たせの関係)が微妙に狂う

・予約システムの時刻刻みを変更すると、
(システム上変更自体はやろうと思えば可能)
 既にお受けした全予約の個別再調整が必要

混雑表示見直し(1)

昨夜9/13お伝えした通り、予約枠を見直します。
(検査終了集中の対策、9/15以降)

併せて、混雑情報の表示も大幅に見直します。
9/22~、9/16から1週間は現表示と並列)

9/14から新着情報欄にテスト表示しているので、
一目瞭然ですが、変更点は以下の通りです。:

①混雑表示を15分刻みから10分刻みに変更
 →午前・午後別に上下2段表示化
②「予な」欄の廃止
③現在時刻、「混」「集」「検終」の表示移設
 →時刻表示欄(「 10 」)上に加筆

なお、混雑記号(◆◇◎〇△×)の意味・種類は
変更なし、予約時刻も引き続き15分刻みです。

時刻刻みの細かさ・記号の種類ともに、いい加減
これが限度と考えています。
(この形式でしばらく使用して問題なければ、
 これが最終形・完成形になると思います。)


→次の(2)へ

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2017年9月12日火曜日

(2-2) 検査終了集中(3)

前記事(2)から続けます。


当たり前ですが、健全な診療を行う上で、追加検査等をしないわけにもいきません。
そこで、追加検査の発生をある程度予見して、後の時間帯に適度な時間のすき間を作っておくことが有効な対策の一つとなります。


問題は、どのタイミングで、どの程度のすき間を作っておくべきかです。
極論すれば、後の時間帯に十二分なすき間(例えば30分~1時間丸々)を空けておけば、ほぼ確実な対策にはなります。


現実問題として、予約枠を極端に絞ることも難しいため、できる範囲で一部の予約枠を調整する(最低限のすき間を作る)等で実際の対策を打っています。

とはいえ、これだと検終の発生状況により、その最低限のすき間が活きる場合と(成功)、タイミング悪くそのすき間が無駄になり、後のすき間の無い時間帯に診察が詰まってしまう場合(失敗)も残念ながらまだあります。


これまで、そのすき間の作り方について、予約枠の設定とともに、様々な試行錯誤を重ねてきました。
検終は一定の頻度で発生してきているので、研究材料は日々増えており、段々と(少なくとも同じパターンでの)検終は発生しにくくなると見込まれます。

まだ細部に課題はありますが、診療進行状況の「見える化」を開始して半年以上が経過しており、大筋の面はほぼ解明できています。

現在の進捗状況としては、大筋の解明内容を踏まえて、細部を調整しているところです。
まだ試行錯誤する余地は多少ありますが、過去の事例から、検終発生までの流れのパターンはだいぶ絞られてきました。

2017年9月11日月曜日

(2-2) 検査終了集中(2)

前記事(1)から続けます。


他の原因、例えばご来院集中などは、患者様がご来院になる前に予見して、対策を打てます(混雑予想の表示、ネット予約枠の増減等)。

一方、検査終了集中については、(あくまで現状では、)患者様がご来院になり、検査診察がある程度進行しないと、ある程度の確かさで発生を予見するのがまだ難しい面があります。


現状、予約・事前電話ありの全ての方について必ず、診療進行の予定を数分刻みで図表上に書き込むことで、何時何分頃が診察が混みやすいかを計算し、混雑予想等に反映させています。

これだけでも、以前と比べれば、検終をかなり抑制できるようになりました。


ですが、当日ご来院後、一通り予定の検査・診察を進める上で、元々の予定に無い追加検査が発生したり、または検査・診察の所要時間が予想より大幅にずれることがあります。

このような状況により、診察のタイミングが大幅にずれる、または2回目の診察が発生する等のため、元々想定していない時間帯に診察が混み合うことになります。

これが目下、検終の直接的な原因です。


次の(3)に続きます。

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2017年9月10日日曜日

(2-2) 検査終了集中(1)

目次の章立て順ではありませんが、重要度を踏まえ、先にこちらを記します。


今現在、様々な原因の中で影響度が最大なのが「検査終了集中」(略称:「検終」)です。
(→検終の意味については、こちらをお読みください。)


他の原因(ご来院集中等)による長いお待たせ状況の発生は、様々な対策を重ね、かなり目に見えて抑えられるようになってきました。

一方、「検終」は、他の原因と比べて抑制が比較的難しい性質があります。
可能な対策を地道に打つことで、少しずつ抑制できるようになってきましたが、まだハードルがある程度残っているのが現状です。

とはいえ、遅かれ早かれ、工夫次第でこの検終も限りなく発生を抑えられる見通しは持っています。
それが実現すれば、(机上計算の上でですが、)毎月の連続待ち時間10分以内率95%以上、かつワースト記録もかなり改善できると見込まれます。


では、具体的に何がどう難しいのか、どう対策すれば良いのか。
現状どこまで進んでいるのか。
次の(2)以降である程度詳しくご説明します。

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(1-1) ご来院時刻と待ち時間分布(2)

前記事(1)から続きです。


前月8月の連続待ち時間10分以内率は、予約ありの平日午後・予約なしの場合、どちらも概ね80%台とお伝えしましたが、時間帯によりある程度ですが差はあるようです。

予約ありの場合、15時台前半・16:00前後・16:45以降が連待10分以内率がやや高いです。

予約なしでは、午前は09:15頃・12:00以降、午後は15:15頃・16:45以降がやや高く、逆に16:00頃がやや低いです。


これらの推定理由は以下の通りです。:

朝一09:00、午後一15:00頃、16:00頃は「予な」欄を「優」としていることが多いため、その意味の通り、単純にとにかく予約ありの方を最優先とした結果ではないかと考えられます。


予約なし09:15頃、15:15頃がやや高いのは、09:00や15:00予約の方の診療が順調に進み、かつ09:15・15:15予約の方も早めにご来院になることが比較的多いため、09:15・15:15頃になると予約ありの方の滞在が減り、余裕ができるからではないかと考えられます。

(ただしこれは、複数名様の09:00・15:00予約が入っている場合。そうでない場合、特に同時間帯の予約が完全に空いている場合、この限りではありません。)


今回はここまでです。引き続き分析を続けます。

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2017年9月6日水曜日

目次

このブログは検索エンジン大手Googleの無料サービス「blogger」を利用して作成しています。

ブログのエディタに若干の不具合があるようで、文字の大きさや別ページへのリンク、改行位置等が狂うことがあるようです。
その都度修正していますが、エディタを使用すると再度狂うことが多いため、HTMLを直接編集する手法などを試行錯誤しています。

しばらく見づらい状態が続くことをご了承ください。
追って、中身の充実とともに、見やすく読みやすく修正してゆきます。


以下の章立てで順次投稿してゆく予定です。:

(1回あたりの文章量は少なくし、その分投稿頻度を
 上げます。章立て自体も随時加筆修正します。)

(0) 開設にあたって


(1) 時間帯と待ち時間

 (1-1) ご来院時刻と待ち時間分布(1) (2)
    →特に連続待ち時間10分以内率
 (1-2) 時間帯毎の混雑(〇△×)発生率


(2) お待たせ原因と待ち時間

 (2-1) ご来院集中
 (2-2) 検査終了集中(1) (2) (3) 
    事例研究集(混雑日別)
 (2-3) 検査・診察処置等の予想外の長さ
 (2-4) 急患対応
 (2-5) その他


(3) 様々な対策

 (3-1) 混雑表示見直し(1) (2) (3)



(4) 「待たない医療」を目指して
 (4-1) なぜその方針なのか?
 (4-2) どうすればお待たせしないか?
 (4-2補足) 病院にも管制塔の役割を
 (4-3) 診療進行状況の「見える化」とは?
 (4-4) 混雑予想・実績の表示
 (4-5) 今現在の進捗状況
 (4-6) 待ち時間短縮の今後について



2017/11/02(木) 18:25更新

2017年9月4日月曜日

(1-1) ご来院時刻と待ち時間分布(1)

先月のご来院記録を洗い出したところ、非常に興味深い傾向がありました。

全ての患者様につき、ご来院時刻(1分刻み)を15分刻みで分類し、予約あり・なし別に連待10分以内率を調べたところ、時間帯毎にかなり大きな差があることが分かりました。


平日午前で見ると、予約ありで、実際のご来院時刻が10:00以前・12:00以降の方の場合、連待時間10分以内率が95%以上と極めて高い傾向にありました。

10:00~12:00も15分刻みで見ると、10分以内率にある程度の高低があります。

10~11・15~16時台は、予約ありの方の連待時間10分以内率は概ね80%台でした。

ただし、これは8月の平日全診療日の平均であり、診療日毎に平均診療時間などの状況がかなり異なるため、具体的にどのような状況下で10分以内率が下がりやすいか、さらに分析を続けます。

予約なしでは、時間帯を問わず概ね80%台です。

10:00・15:00以降の予約ありと大差ないようですが、そうではなく、混雑時(○△×の箇所)は明らかに予約ありの方が%は高いです。
ただ、空く時間帯(◆◇)を狙ってのご来院も含めると、1ヶ月平均でその数字になるようです。


次の(2)に続きます。


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