2017年10月5日木曜日

(2-2) 2017/09/06水(11)

前記事(10)から続けます。


これまでに、原因①がそれぞれ無かった場合、続いて両方が無かった場合をシミュレーションしました。


同様に、原因③以降についてもシミュレーションしてみます

原因③は、直接の原因ではないと(2)で訂正して申し上げたので、ここでは割愛します。

原因④については、④と⑤とを切り分けてシミュレーションするのが現状難しい等のため、ここでは④・⑤両方が無かったと仮定してシミュレーションしてみます。


その場合、時刻B以降の予約なしでのご来院が発生せず、かつ予約ありの方が予約時刻より早めにご来院にならなかったと推定できるため、以下のような結果になっていたと考えられます。:
(当日のご来院順にリストアップ。ただし、実際に連続待ち時間10分以内の方は含みません。
 なお、このリストアップは(7)~(10)と全く同じです。)

・予約あり1名様 … 実際は10分強待ち → 変わらず
・予約あり1名様 … 実際は15分待ち → 変わらず

・予約なし2名様 … 実際は30分前後待ち → ご来院せず(0分)
・予約なし1名様 … 実際は25分待ち → ご来院せず(0分)

・予約あり2名様 … 実際は25分強待ち → 15分強待ち
・予約なし1名様 … 実際は20分強待ち → ご来院せず(0分)
・予約あり3名様 … 実際は20分前後待ち → 1名様5分、2名様10分強待ち



極めて当たり前ながら、ご来院にならなければ待ち時間は発生しないので、まずその点でご迷惑をおかけしなかったと言えます。
加えて、それ以降の患者様についても、ご来院人数が変わることで、単純に診療順番が前詰めとなるため、その分時間短縮になったと推定されます。
特に後の方であるほど短縮効果は大きく、逆に前の方には何も影響がないことが分かります。

前回(10)までの知見とやや異なるパターンではありますが、やはり原因④・⑤についても対策することで、一定の短縮効果が見込まれることが分かりました。



→次の(12)へ


事例研究集リストに戻る
→目次に戻る