前記事(12)から続けます。
続けて、原因⑦が単体で無かったと仮定してシミュレーションしてみます。
その場合、時刻C付近にて、時刻A以前からご滞在の複数の患者様の診察が丸々無かった(それ以前に診察を終え、お帰りになった)と推定されるため、以下のような結果になっていたと考えられます。:
(当日のご来院順にリストアップ。ただし、実際に連続待ち時間10分以内の方は含みません。
なお、このリストアップは(7)~(12)と全く同じです。)
・予約あり1名様 … 実際は10分強待ち → 変わらず
・予約あり1名様 … 実際は15分待ち → 5分待ち
・予約なし2名様 … 実際は30分前後待ち → 15分待ち
・予約なし1名様 … 実際は25分待ち → 7分待ち
・予約あり2名様 … 実際は25分強待ち → 10分強待ち
・予約なし1名様 … 実際は20分強待ち → 2分待ち
・予約あり3名様 … 実際は20分前後待ち → 2名様10分、1名様15分強待ち
最初の予約あり1名様が変わらずなのは、上述の複数名様の診察タイミングの影響を受けない(それ以前にお帰りになっている)ためです。
この日は、追加検査が軒並み発生し、かつ1回あたりの診察時間が長い(または3回目の診察がある)ため、それらが仮になかったとすると、時刻C付近の診察時間がかなり空いたと計算できます。
そのため、最初の方以外の全ての方について、大幅な待ち時間の短縮が見込まれます。
単体の原因の有無による効果としては、これまでの原因①~⑥と比べて最も大きいことが分かります。
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