前の記事(5)から2ヶ月が経ちましたが、続けます。
今回は、表題のテーマに間接的に関係する内容です。
以下のような形で同じ時間帯にご予約を続けてお受け
した場合、診察の混雑度に偏りが生じます。:
・09:00 … 眼底検査の方(検査時間30分程度)
・09:15 … 標準再診の方(検査時間15分程度)
・09:30 … 診察のみの方(検査なし)
この場合、言うまでもなく、9時台前半は診察が空き、
逆に9時台後半に集中してしまうことになります。
このパターンは以前から度々例としてご紹介しており、
以前は長い待ち時間の最大の原因でした。
(「検査終了集中」。現在でもお待たせの遠因の一つ)
何故このパターンに度々陥るのかという理由、いわば
発生メカニズムについて以前から疑問ではありました。
以前から何となく気付いてはいましたが、最近になり
調査・分析を進めて改めて浮き彫りになってきました。
(診療進行状況の「見える化」を始めて1年半が過ぎ、
ご来院傾向などの蓄積したデータに裏付けられて)
やや複雑ですが、なかなか興味深いメカニズムです。
眼底検査などの長い検査の場合、以下4つの理由により
毎時00分付近にご来院が集中しやすい傾向があります。
①3か月~半年・1年に1回の定期検診として、
眼底検査等の長い検査を受診される方が多い
(3か月以上前ならば予約枠がほぼ空いているため、
覚えやすくXX時00・30分を希望される方が多い)
②1~2ヶ月毎のご来院でも、たまに長い検査を受診
される際、普段より早めにご来院になる方が多い
(XX時15・45分予約であっても、XX時00・30分頃という区切りの良い時刻を目指して早めにご来院)
→初診の方は毎時00,30分頃のご来院が比較的多い
(特に予約なしの場合。予約ありでも、②と同様に
初めてゆえに時間余裕を見て早めにご来院)
当院側で長い検査専用の枠として設定していた名残
(以前は毎時00分頃に検査終了集中が起きやすかった
ため。現在はご来院予測の精度向上等により改善)
ため。現在はご来院予測の精度向上等により改善)
毎時30~45分付近にご来院がやや多い傾向があります。
⑤前回受診から数日・1~2週間後の経過観察として、
検査なし・診察のみでの再来受診の方が多い
(①の裏返しで、その頃になると、毎時00・30分枠
は埋まっていることが多く、残りの枠でご予約)
は埋まっていることが多く、残りの枠でご予約)
⑥再診かつ診察のみの場合、すぐ終わるとのご判断
から、予約時刻直前~ぴったりでのご来院が多い
から、予約時刻直前~ぴったりでのご来院が多い
(②③の裏返しで、時間余裕はそれほど要らない)
標準再診(眼圧・視力検査→診察)の場合、大まかには
長い検査・診察のみのちょうど中間的な傾向があります。
標準再診(眼圧・視力検査→診察)の場合、大まかには
長い検査・診察のみのちょうど中間的な傾向があります。
(ご予約お受け日時・ご来院時刻などの面で、上述の
①②③と⑤⑥のほぼ中間くらいの傾向という意味)
①②③と⑤⑥のほぼ中間くらいの傾向という意味)
以上の理由から、同じ時間帯に長い検査・標準再診・診
察のみ全てのご予約をお受けすると、偏りやすい訳です。
今回はひとまず以上です。
今回を踏まえ、対策のあり方について次回ご説明します。
(補足)
患者様のご意見・反応を踏まえ、症状・目的別に予約枠
を設定する新方式は中止し、代わりの対策を重ねます。