2017年11月25日土曜日

予約あり・なしの意義について

2017/11/25(土) 20:55公開
前週より、混雑予想の抜本的な精度向上を図るため、新たな取組みを順次行っています。

その中で、予約なしご来院のおススメ度表示(混雑予想の時刻欄=水色)の信頼度として、そのおススメの時間帯に予約なしでご来院になった方々の連待5・10分以内率を順次公開しています。

まずは概算的なデータを公開していますが、追って、予約ありの場合も含め、より細かなデータ(過去1週間~1ヶ月間の時間帯別の連待5・10分以内率など)を順次公開してゆきます。

それに先立ち、予約あり・なしの区分に関して、一つ誤解を生じやすい点があるので、以下で改めて補足させていただきます。:



今後公開するデータの中で、数字の見かけ上、予約ありの場合よりも予約なしの場合の方が良い数字時間帯別の連待5・10分以内率など)が出てくる場合があります。

そこだけ切り取って見ると、「そもそも予約など取らなくとも、予約なしで来院した方が良いのでは」とお感じになる方も多いと思いますが、それは実態とは異なりますので、ご注意ください。

繰返しますが、予約ありの方、なしの方どちらもご来院の状況で検査・診察が混雑した場合、あくまでも基本的に予約ありの方が優先です(特に「予約ありの方をとにかく最優先」(時刻表示欄=緑色)の場合)
そのルール自体は今後も変わりありません。



その上で、予約ありの場合よりも予約なしの方が5・10分以内率が高くなることがある理由について、以下で細かくご説明します。


最近は特に、予約なしの場合、当方の混雑予想表示を注意深くご覧になった上で、おススメ表示(時刻欄=水色)の時間帯や、検査・診察が「◆」のタイミングなどを明らかに狙ってご来院になる方が増えています。

また、混雑予想に関わらず、(混雑予想表示を始める以前から)区切りの良い時刻付近に予約なしでのご来院率が高い傾向があります。
それゆえ、ご来院集中・検査終了集中対策も兼ね、そのような区切りの良い時刻付近には原則として正規の予約枠を設けないようにしています(例えば、10:00枠を原則廃止する代わりに、09:45・10:15の枠を少し増やすなど)

それらにより、予約ありの方・なしの方同士がそもそも競合しにくくなっています。


加えて、例えば急患対応などの状況が発生した場合、結果的にその場に居合わせた患者様皆様にどうしても影響が生じます。
基本的にどの時間帯も、予約なしの方よりも、予約ありの方の割合が高いため、数字の上では、特に予約ありの5・10分以内率がそこである程度一気に下がってしまいます。


以上のような要因の重なりにより、あくまで数字の見かけ上、予約なしの方が良い数字になることがあります。



繰返しますが、当院はあくまで「予約優先」ルールです。

まず、予約ありの方々のスケジュールを骨格としてその日の診療の流れを作り、その合間・すき間に予約なしの方にもご来院いただくことを基本とさせていただいています。

(予約なしの方向けのすき間は、予約ありの方々の診療内容・ご都合などにより、ある程度直前に前後の時間にずれたり、急にすき間が無くなることもあります。)


上述の内容につき、何とぞご理解いただければ幸いです。